「老健とうきょう」とは

このたび、山田禎一会長の後を継がせていただきました平川です。浅学菲才の身ではありますが、ご利用者・ご家族、協会会員施設のために頑張って参りますのでどうか宜しくお願いいたします。

さて、東京都においては、今後更に高齢化が進み、それに伴って要医療、要介護の高齢者数も増加します。しかしながら、医療機関や施設の数は限られているため、自宅で療養支援を受ける「在宅療養」を推進していかなければなりません。地域全体を1つの病院や施設と想定して、道路が病院の廊下、自宅を病室と見立てて、そこに訪問診療、訪問看護、訪問リハビリテーション、訪問介護といった訪問系のサービスを届けるわけです。様々な専門職が協力してサービスを提供すること、これを多職種協働と呼びますが、職種間には壁があって、そう簡単には進まないのが現状です。ところが老健施設では、日常のサービス提供自体が多職種協働で行われています。医師、看護師、リハ職、介護士、支援相談員等が職種の壁を超えて文字通り「タメ口」で話し合い、ご利用者に最適なサービスを提供しています。ですから老健施設で普段の取り組みを地域に広げていくことが「在宅療養」確立の近道と言えるのではないでしょうか。「ロングステイ」「ショーステイ」「デイケア」「訪問リハ」に加えて、「多職種協働のノウハウ」を地域に還元する―これも老健施設の「在宅療養」サービスかもしれません。

全国老人保健施設協会東京都支部は、都内約160の介護老人保健施設が加盟して活動しています。
加盟施設の共通の目標は、ケアのプロフェッショナルとして要支援および要介護高齢者の皆様の自立支援と家庭復帰を推進することであり、そのための職員研修や、都民の皆様への広報活動等を活発に行っています。
公式サイトの運営もその活動の一環です。

介護老人保健施設とは
介護老人保健施設は、介護保険でご利用できる要介護者のための総合的ケアサービス施設です。
医学的管理のもと看護・介護・リハビリテーション・栄養管理、そして機能回復と自立支援を目的にしたアクティビティ活動等をご用意し、他の老人施設にできない充実したサービスメニューを提供いたします。明るい雰囲気のなかで、お一人おひとりの状態や目標に合わせたケアサービスを、医師をはじめとする専門スタッフが真心をこめて行います。
介護予防を目的とした介護予防短期入所療養介護(ショートステイ)や介護予防通所リハビリテーションもご利用いただけます。
介護老人保健施設の理念と役割

介護老人保健施設は、以下の理念と役割のもとで運営されています。

1.)包括的ケアサービス施設
利用者の意思を尊重し、望ましい在宅または施設生活が過ごせるようチームで支援します。
そのため、利用者に応じた目標と支援計画を立て、 必要な医療、看護や介護、リハビリテーションを提供します。
2.)リハビリテーション施設
体力や基本動作能力の獲得、活動や参加の促進、家庭環境の調整など生活機能向上を目的に、集中的な維持期リハビリテーションを行います。
3.)在宅復帰施設
脳卒中、廃用症候群、認知症等による個々の状態像に応じて、多職種からなるチームケアを行い、早期の在宅復帰に努めます。
4.)在宅生活支援施設
自立した在宅生活が継続できるよう、介護予防に努め、入所や通所、訪問 リハビリテーションなどのサービスを提供するとともに、他のサービス機関と連携して総合的に支援し、家族の介護負担の軽減に努めます。
5.)地域に根ざした施設
家族や地域住民と交流し情報提供を行い、さまざまなケアの相談に対応します。
市町村自治体や各種事業者、保健・医療・福祉機関などと連携し、地域と一体となったケアを積極的に担います。
また、評価・情報公開を積極的に行い、サービスの向上に努めます。